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アイメイト(盲導犬) ウェイ

アイメイト(盲導犬)協会50周年。アイメイト(盲導犬)の育成と歩行 指導を通じて、盲導犬による視覚 障害者の自立を支援する協会のサイトです。 メニューをスキップして本文へ

盲導犬
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アイメイト ウェイ はじめに、50周年に寄せて

アイメイトウェイ。それは、日本ではまだ誰も通ったことのない道でした。

背の高い雑草が生い茂った山でしたが、その男はとにかく一歩、足を踏み出してみました。どこかへと通じる道を見つけられないまま、じつに8年もの月日が流れました。しかし、男はあきらめませんでした。山に背を向けて町へと降りることは、人生を降りることだったのです。

9年めのある日、男には相棒が加わっていました。目が見えない一人の男と、チャンピイという名の犬です。真夏の照りつける太陽の下を歩き続けること数十日、彼らはようやく木陰に辿り着きました。その木になる果実を味わう2人の頬とチャンピイのしっぽを涼しげな風がなでていきます。振り返ると、彼らが雑草を踏みしめた跡が、一筋の道になっていました。国産第1号の盲導犬が誕生したのです。

ところが、山はいっそう険しくなりました。電車やバスへの盲導犬の乗車が認められず、飲食店でも入店拒否されるなど、社会からの理解が得られないのです。そんなときこそ団結が必要になりますが、考え方の違いから6人の仲間たちがいちどに去っていきました。さすがの男も、山を降りかけました。

しかし、目の見えない人たちやその家族、男自身の家族に励まされ、男はふたたび思い出します。自分が育てた盲導犬で、目の見えないひとがどこにでも歩いていける。日本中のあちこちでそんな光景が当たり前のように見られるという夢を。第1号誕生から20年めの1977年。ついに電車やバスへの乗車が法律で認められます。とはいえ、それも出発点にすぎません。法律で認められても、世の中の人々に正しく認知されなければ意味がないからです。

2007年。チャンピイの誕生から50年を迎えました。振り返ってみると、ふもとからクネクネと伸びた道は、とても太くなっています。それもそのはず、通算1000組ものアイメイトと使用者、支えてくれるたくさんの人たちによって、踏み固められてきたのです。しかし、せっかくひいてきた道も、気を緩めるとすぐに雑草で覆われてしまいます。だから私たちは原点を忘れることなく、歩いていかなければなりません。

盲導犬と一緒に自立していきたいと願う視覚障害者が一人でもいるかぎり、アイメイトウェイは、これからも続いていきます。


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