アイメイト(盲導犬) ウェイ
盲導犬についての正しい知識。協会によって異なる盲導犬の定義など。アイメイト(盲導犬)の育成と歩行指導を通じて、視覚障害者の自立を支援する協会のサイトです。
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私たちの協会が「盲導犬」ではなく「アイメイト」という呼称を使っている理由。他の盲導犬協会との違い。これらを正しく理解していただくことが、アイメイト事業や使用者とアイメイトにとって、大きな力になります。

日本では一口に「盲導犬」と呼ばれていますが、米国では「Seeing Eye Dog」「guide dog」「leader dog」など、いくつかの呼び方があります。たとえば「Seeing Eye Dog」と呼べるのは、米国でもっとも優れた技術や歴史、哲学を誇る団体Seeing Eye inc.が送り出した犬だけ。つまり米国では、出身団体や犬の能力などによって、それぞれ呼び方が異なるのです。日本においても、下の表のように、協会ごとの違いがあります。なお、当協会を含む盲導犬9団体には、上部組織や代表組織はありません。各協会がそれぞれの基準に基づいて事業を行なっています。
アイメイト協会 |
他の8団体(日本盲導犬協会、関西盲導犬協会など) | |||
| 呼称 | アイメイト | 盲導犬 | ||
| 定義 | 全盲者が犬だけを使って 単独歩行できる。 |
下記のように協会によってまちまちです。 ・白杖との併用が前提。 ・原則として晴眼者が同行する。 ・限定した場所のみ歩行できる。 ・全盲者は対象としない。 ※全盲者が単独歩行できる協会もあります。 |
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| 所有 | 使用者が所有 | 貸与(リース) | ||
「日本は盲導犬の数が足りない」「訓練を経て盲導犬になれる割合が低い」といった情報が、「だからもっと多くの寄付が必要です」というお金集めのために流されるのは、あってはならないことです。以下に、主な誤解に対する私たちの考え方をあげておきます。
日本は欧米と比べて遅れている?
確かに使用者の数だけで見ますと、米国では約1万人、英国では4千人、日本では1千人弱です。しかし、欧米では「犬は身近な仲間」との意識が強く、単独歩行が可能な弱視者も盲導犬を使用するケースが少なくありません。実情を伴わない数だけの比較では、本質を把握できないのです。
視覚障害者の数に対して、盲導犬が圧倒的に少ない?
一種一級の視覚障害者が約12万人いるのに、犬の数は950頭ほどであると言われることがあります。しかし、全員が犬を使って歩きたいと望んでいる訳ではありません。12万人の中には高齢者・幼児・重複障害者も含まれています。
また、犬を『使いたい』という人と、犬を『使える』能力を有する人の数も一致しません。犬を安全な歩行手段として利用するには、使用者自身の意思や能力が重要で、犬を使うことにより自分の歩行問題を解決しようと選択し、その能力も有している人の数はそれ程多くはありません。当協会の実績と経験から、潜在需要は4000人位と推察されます。
訓練して盲導犬になれる犬は2〜3割しかいない?
当協会では素質の良い両親犬を繁殖用に用意し、50余年の歴史の中で培い受け継がれてきた訓練技術により、生まれた子犬の7〜8割はアイメイトになります。
犬にストレスが多く短命である?
使用者はアイメイトの健康管理と維持に細心の注意を払っており、多くのアイメイトが12歳(人間でいうと84歳)ぐらいまでに引退します。その後は、リタイア犬飼育のボランティア家庭でゆったり老後を送れるようにしています。
とある協会の「老犬ホーム」がよく話題に取り上げられますが、犬は特定の主人と暮らす習性があり、老犬同士は遊ぶこともないので、犬にとって幸せとは思えません。
実際の犬と人との関係を考えたとき、単に「盲を導く犬」とは言い表せないのではないでしょうか。この呼び方では、「利口な犬が盲人を連れて歩いている」と受け取られがちです。しかし実際は、犬が自発的に仕事をすることはありません。十分に歩行指導を受けた視覚障害者からの命令を受け、共同作業によって初めて移動することができます。
つまり、どこへでも自発的に連れて行ってくれる「スーパードッグ」などいないのです。
私たちの事業の目的は、視覚障害者の自立にあります。ヘルパーなど他人の助けを借りず、自由にどこにでも歩行できるようになれば、視覚障害者の抱える問題の50%は解決できると考え、そのお手伝いをするのが私たちの精神です。「視力はなくても、心の視野の広い、明るく積極的な社会人になりましょう」を合言葉にしています。
自立を実現するために重要なのは、なにより本人が問題を克服しようという意識です。日本の福祉はともすると「何でもしてあげる」という風潮が見られがちですが、私たちは歩行指導の際にも、直接手を貸すことは必要最小限にとどめています。視覚障害があっても、普通の生活を送る必要性を体得してもらうためです。
ここまでお話ししてきたような気持ちを込め、私たちは「盲導犬」ではなく、独自の名前を付けることにしました。
「アイは I 私」「アイは EYE 目」「アイは 愛 LOVE」「アイメイトは私の愛する目の仲間」。
使用する視覚障害者と犬との信頼関係や使用者同士の連帯、アイメイト協会出身者・出身犬としてのプライドといった意味を込め、「アイメイト」と呼ぶことにしたのです。米国の「Seeing Eye Dog」のように、いわばブランドとして一般に認知され、なにより使用者たちの自信につながれば、私たちはうれしく思います。



