
もっと知りたい!
「もうどう犬ではなくて、ネコではダメなの?」など、気になる質問に答えるよ。
もっと知りたい人のために、おすすめの本やDVDもしょうかい!
しつもんコーナー
それぞれのしつもんをクリックしてみよう。答えが見られるよ。

犬の目は、赤や緑を人間のように見分けることはできないんだ。だから、信号の色はわからない。横断歩道をわたるときは、アイメイト使用者が車や人の流れを聞いて、音で判断している。信号が青になったと判断したら、アイメイトに「進め」の指示を出してわたるよ。

アイメイトは、目の不自由な使用者が安全に歩けるように、大事なお手伝いをしているんだ。もしアイメイトの気がちってしまったら、使用者をキケンにさらすことになるかもしれないよね。だから、アイメイトに話しかけたり、さわったりするのはガマンして、遠くから見守ってあげよう。もし使用者が何かこまっているときには、「お手伝いすることはありますか」と使用者に声をかけてね。

アイメイト使用者になるには、自分で歩きたいという気持ちをもって、4週間の歩行指導を受けて合格しないといけない。歩行指導に参加できるのは18才から。北海道から九州まで全国各地にアイメイト使用者はいるよ。なかには海外からアイメイトを希望して来る人もいる。

アイメイトの世話は使用者が自分でしているよ。目が不自由でも工夫すれば、ほとんどのことはできる。アイメイト使用者になるために、食事のあたえ方、ブラッシング、シャンプーなどの手入れ、トイレのかたづけなども学ぶよ。自分で世話をすることで、大切なパートナーの健康状態もわかるよね。

ネコは気まぐれだから訓練するのがむずかしいと言われているよ。それに、車が飛び出してきたときなどに、あとずさりして使用者にキケンを知らせるなど、ある程度の大きさや力も必要なんだ。残念だけど、「もうどうネコ」には向いていなさそうだね。

わかるかな? もうどう犬クイズ
おすすめの本
盲導犬チャンピィ―日本初の盲導犬を育てた塩屋賢一ものがたり
(ドキュメンタル童話・犬シリーズ/ハート出版)
1957年に国産もうどう犬第一号を誕生させ、「日本のもうどう犬の父」と呼ばれた塩屋賢一(しおやけんいち)の物語。犬を愛する心と目の不自由な人のために役立ちたいという気持ちが、もうどう犬チャンピイのたん生へとつながる。
今日からは、あなたの盲導犬
(岩崎書店)
歩行指導員の仕事は、心をこめて犬の訓練をし、目の不自由な人にもうどう犬(アイメイト)との歩き方を指導すること。歩行指導を受けた女性が、アイメイトとの新たな一歩を踏み出す。第54回課題図書。
ゆけチャンピイ 奇跡の犬~日本初の盲導犬・愛の物語 ―願いよ届け 運命の大勝負 プロジェクトX~挑戦者たち~
(NHK出版)
「一人で自由に出かけたい」。戦争時の栄養失調で失明した河相洌(かわいきよし)さんは、もうどう犬にかけたいと思った。もうどう犬育成が日本では始まっていない時代。河相さん、訓練を引き受けた塩屋賢一(しおやけんいち)、チャンピイのチャレンジが始まった。
アイメイトと生きる―盲導犬を育てて五十年
(出窓社)
文献も資料も無い中、盲導犬育成に取り組み、生涯で860組以上のアイメイトペアを送り出した著者の80年の歩み。国産盲導犬第一号ペア輩出以来、「自立を助けるのが本当の福祉」との信念のもと、視覚障害者が安全で自由に歩くために活動し続けた。巻末に盲導犬育成事業の歩みの年表あり。
はじめましてチャンピイ―にっぽんでさいしょのもうどうけん
(感動ノンフィクション絵本 (3)/チャイルド本社)
日本初の国産もうどう犬は、ジャーマン・シェパードのチャンピイ。やんちゃなチャンピイが訓練を受け、目が不自由な人の安全な歩行を助けるもうどう犬となっていくのをえがいた絵本。
友情の「二人五脚」―盲導犬の育成にとりくんだ塩屋賢一の情熱
(PHPこころのノンフィクション 11/PHP研究所)
国産もうどう犬第一号を育てた塩屋賢一(しおやけんいち)の半生を描く。厚生省中央児童福祉審議会特別推薦図書。
光を失って心が見えた 全盲先生のメッセージ
(ノンフィクション知られざる世界/金の星社)
中学校教師であるイメイト使用者が書いた本。教師として日々を過ごす中、34才で失明、絶望で死も考えるように。しかし、家族や周囲の人からのはげまし、ある高校教師との出会いを通して、もう一度公立中学校の教師に。若い人たちに伝えたいメッセージ。
クレアのあかちゃん
(セブン&アイ出版)
小学校で毎日子どもたちと過ごすクレアは、実はアイメイトのお母さん。出産から、新しい家族のもとへ巣立つまでの67日間の成長ドキュメント。出産や子犬たちの成長から、命のぬくもりが伝わってくる。英訳付きのカラー写真116点収載。
リタイア犬ポリーの明日
(佼成出版社)
もうどう犬を引退したポリーは、庄司家での生活を始めます。犬を飼いたがっていた小学生の裕之がわくわくしながら学校から家に帰ると…、黒くて大きなポリーにびっくり。そして、もうどう犬としての習慣がぬけないポリーにとまどってしまい…。
保護者·教育関係者の皆様へ
「アイメイト・こどもサイト」とは
「アイメイト・こどもサイト」は、ご家庭や教育現場で楽しみながら、アイメイト(盲導犬)に関する正しい知識を学習できるよう制作しました。さらに、アイメイト(盲導犬)に関する内容だけでなく、アイメイト使用者や視覚障害者が感じる「不便さ」や「不自由さ」についても紹介しています。大人と一緒に深く考えることで、子どもたちに思いやりのあるやさしい心が育まれることを願っています。
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