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もうどう犬と歩く

もうどう犬と歩くときには、「ゴー」「グッド」「ブリッジ」といった、とくべつな言葉を使うんだ。
だん差の前で止まったり、ドアをさがしたり、いろいろなことを手伝ってくれるんだよ。

もうどう犬にできること

もうどう犬(アイメイト)は目の見えない使用者といっしょに歩き、指示を聞いて、安全に歩くための手伝いをするよ。曲がり角や横断歩道、だん差の前で止まったり、ぶつかりそうな物をよけたりするように訓練されているんだ。たとえば、使用者が「ドア」と言えば、ドアの前まで行き、鼻先でドアノブの位置を教えてくれる。

でもね、アイメイトが勝手に使用者を目的地まで連れていってくれるわけではないんだ。使用者が頭のなかに地図をえがいて、アイメイトにきちんと指示を出すことで目的地まで行けるんだよ。いっしょに力をあわせて歩くパートナーなんだね。

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鼻先でドアの取っ手を教えるアイメイト

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指示を待ってるよ。約30種類の「声符(せいふ)」

声符(せいふ)とは、もうどう犬(アイメイト)への指示に使う言葉のこと。「グッド」(よし)、「カム」(来て)、「ドア」(ドアをさがして)、「ブリッジ」(かいだんをさがして)など。約30種類もあるんだ。アイメイトは、目の見えない使用者が出す指示にしたがって、行動しているんだよ。

ほかにも……
「スィット」(すわって)
「ゴー」(前へ進んで)
「チェア」(イスをさがして)
などがあるよ。

こどもたち

でも、どうして声符(せいふ)は英語なの?

歩行指導員

日本語だと、「来て」「おいで」「来い」など、同じ意味でも人によって使う言葉がいろいろあるよね。言葉がちがうとアイメイトが理解できないから、英語が基本なんだ。でも、日本語の声符(せいふ)もあるよ。たとえば、駅で使う「カイサツ」は、アイメイトに改札機(かいさつき)の場所をさがして、と指示するときの言葉なんだ

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大事なのは「愛情」と「信らい」

目が不自由な人が、もうどう犬(アイメイト)と歩いてどこへでも出かけられるのは、おたがいに強いきずながあるから。日ごろからアイメイト使用者は自分で犬の世話をして、アイメイトが健康でいられるように気をつけているんだ。

なにより大事なのは、アイメイトがうまくできたときに「よくほめる」こと。心から感謝してほめてあげると、ちゃんとそれが伝わって喜ぶんだよ。

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歩行指導員とアイメイト。訓練のときも愛情が大事

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お仕事中の「ハーネス」

もうどう犬(アイメイト)は、ハーネスをつけている。使用者は左手でにぎったハーネスから、犬の細かな動きを感じることができるんだ。

使用者の足元でふせて待っているときなどは、ゆったりとくつろいでいることもあるけど、ハーネスをしているアイメイトは大事なお仕事中だよ。

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ハーネスをつけたアイメイトは「お仕事中」だから、さわらないでね

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「アイメイト・こどもサイト」とは

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