アイメイト写真ギャラリー

アイメイト写真ギャラリー

アイメイトは目の不自由な人の大切なパートナーですが、「もうどう犬」になる前の子犬のときは、どんなふうに暮らしているでしょう?「もうどう犬」を引退(いんたい)したあとは?

国産(こくさん)もうどう犬第1号「チャンピイ」がかつやくした昔から変わらない、アイメイトの「愛情ものがたり」を写真で見てみよう。

子犬時代

アイメイトになる子犬は、優秀な素質を持ったお母さん犬(繁殖犬・はんしょくけん)から生まれます。一度に生まれる子犬は3~10頭ほど。最初は手のひらサイズで目も開いていませんが、お母さん犬のお乳をいっぱい飲んで、すくすくと育ちます。きょうだい仲良く遊ぶのが子犬たちのしごとです。

成長期

生後2カ月を過ぎた子犬たちは、「飼育奉仕(しいくほうし)」というボランティアさんの家庭に、1頭ずつ別々に預けられます。ここでは、ボランティアさん一家の愛情をいっぱいに受けて、人との信頼(しんらい)関係をはぐくみます。

訓練

飼育奉仕家庭で1年ほどを過ごし、体もすっかり大人になりました。1歳2カ月を過ぎると、アイメイト協会で「もうどう犬」になるための訓練を受けます。協会の「歩行指導員(ほこうしどういん)」のお兄さん・お姉さんたちが先生です。

歩行指導(ほこうしどう)

訓練を終えると、いよいよ主人となる目が不自由な人とペアになり、いっしょに歩く練習をします。これを「歩行指導」と言います。ペアでアイメイト協会に4週間泊まり込んで、毎日町を歩きます。最後に東京・銀座の大通りを無事に歩ききれば、卒業です。

現役生活

アイメイトとして活躍する日々は、主人といつも一緒です。目が不自由なご主人の目となり、買い物や仕事、レジャーにと、どこへでもでかけていきます。家にかえれば、子どものように甘えるしぐさも見せます。

リタイア犬

としをとってアイメイトを引退した犬をリタイア犬といいます。リタイア犬は、こどものころと同じようにボランティアさんのもとで、家庭犬としてのんびりとすごします。

不適格犬(ふてきかくけん)

いろいろな理由でアイメイトに向かない犬もいます。そうした「不適格犬」は、訓練を途中で終えて、ボランティアさんのもとで家庭犬として暮らします。アイメイトの優秀な血筋ですから、どの犬も最高の家庭犬です。

第1号「チャンピイ」

日本で最初に誕生したもうどう犬は、ジャーマン・シェパードの「チャンピイ」です。盲学校(もうがっこう=目が不自由な人のための学校)の先生だった河相洌(かわい・きよし)さんのパートナーとして、アイメイト協会をつくった塩屋賢一(しおや・けんいち)が育てました。60年以上前の賢一と河相さんの歩行指導のようすや、河相さんとチャンピイのくらしぶりが写真に残されています。

保護者·教育関係者の皆様へ

「アイメイト・こどもサイト」とは

「アイメイト・こどもサイト」は、ご家庭や教育現場で楽しみながら、アイメイト(盲導犬)に関する正しい知識を学習できるよう制作しました。さらに、アイメイト(盲導犬)に関する内容だけでなく、アイメイト使用者や視覚障害者が感じる「不便さ」や「不自由さ」についても紹介しています。大人と一緒に深く考えることで、子どもたちに思いやりのあるやさしい心が育まれることを願っています。

対象年齢

当サイトは、小学校5年生以上を対象としています。できるだけ平易な表現を心がけ、漢字をひらがなにしたり、読み仮名をふったりしています。大人の方が、より詳しい情報をご覧になりたい場合、アイメイト協会公式ホームページをご覧ください。

公益財団法人アイメイト協会