当会 創設者 塩屋賢一 逝去のお知らせ

posted on 2010年9月17日

財団法人アイ メイト協会の創設者で現会長の塩屋賢一が肺炎と呼吸不全のため、平成22年9月12日(日)に享年88歳で逝去いたしました。ここに生前のご厚誼を深謝し、謹んでお知らせ申し上げます。

当会 創設者 塩屋賢一 逝去のお知らせ_c0155446_9355950.jpg故人について 
「視覚障害者の社会参加には自立した歩行が必要である」との信念のもと、盲導犬という言葉すらまだ一般的ではない時代に、訓練と研究を始めたのは1948年のことでした。「犬が視覚障害者の歩行を助けるには、犬に何を教えたらよいのか」という発想を元に教えるべき内容の研究を始めました。目隠しで生活している故人に、当初は奇異なものを見るような視線が向けられることもありましたが、少しずつ応援してくださる方々も増えてきました。そして月日を重ね、手探りで国産盲導犬第1号「チャンピイ」を誕生させました(1957年)。その後も、アイ メイト育成と視覚障害者への歩行指導のかたわら、アイ メイト同伴での公共交通や宿泊施設、飲食店の利用許可を求めてアイメイト使用者や多くの支援者とともに行政等に働きかけ、使用者の行動範囲の拡大に尽力しました。
(写真は、ほほえむ故人です。)

告別式は近親者のみにて執り行いました。塩屋賢一は安らかに旅立ちましたことをご報告申し上げます。また、お別れの会は、故人の遺志により実施いたしませんが、9月22日(水)までは当会内に写真とお花を飾っております。
現在協会では、アイメイトとの歩行を希望される視覚障害者の方々(生徒)への歩行指導を実施しております。花に囲まれた遺影は大好きな協会の玄関に置かれ、歩行指導で外から帰ってきた生徒の皆さんを笑顔で見守っています。

塩屋賢一は旅立ちましたが、私達は故人の遺志を受け継ぎ、たゆみなくアイメイト育成事業に取り組んでいく所存です。今後とも故人同様、宜しくご指導ご鞭撻いただきますようお願い申し上げます。

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