啓発資料・教材
アイメイトと歩む視覚障害者に
ご理解とご支援を
動画で知るアイメイト
歩行指導、訓練の様子、アイメイト(盲導犬)使用者のインタビューを通して、アイメイト(盲導犬)歩行の実際やアイメイト協会の概要を学ぶことができます。(8分49秒)
国産盲導犬第一号のチャンピイの誕生から、視覚障害者がアイメイト(盲導犬)と共に社会に参加する道を切り開いてきた歴史を紹介しています。(4分17秒)
駅構内でアイメイト(盲導犬)使用者が迷っているときに、改札の方向を伝えたり、誘導したりする方法を説明しています。(1分33秒)
街中でアイメイト(盲導犬)使用者が道に迷っている際の、正しい方向の伝え方や誘導の仕方を説明しています。(1分34秒)
飲食店で食事をする際、アイメイト(盲導犬)使用者を入口から席まで誘導する方法や、テーブルに並ぶ食器や食べ物の位置を教える方法(クロック・ポジション)を紹介しています。(1分40秒)
これらの動画はアイメイト60周年記念として、公益財団法人JKAによる競輪補助事業(競輪公益資金)により制作されました。公共教育機関向けに動画収録DVDをお送りしていますので、下のボタンからお申込みください。なお在庫が無くなりしだい配布終了となります。
アイメイト使用者に出会ったら
優しく見守ってください
多くのアイメイト使用者(視覚障害者)は、「目は見えなくても、できる限り自分の力で解決したい」「多少時間がかかったとしてもできることは自分でしたい」と考えています。だから、もし街でアイメイト使用者を見かけたら、まずは、少し離れたところから優しく見守ってください。何かサポートしたいと思われたときも、できるだけすぐに手を出さずに、どうすればよいのか、声で教えてください。じれったく感じることがあるかもしれませんが、視覚障害者にとっては、次にひとりでできるようになるための、大切な時間です。その時間を一緒に過ごしていただけないでしょうか。
アイメイト使用者が話す「こんなサポートがうれしい」
「目の見えない私たちは、誰かに助けを求めたくても、どの方向に声をかけていいのかわかりません。そんなとき、『何かお手伝いできることはありますか?』と声をかけてもらえると、ほっとします」「雨が降っていて、車や人の流れや音から判断できず、横断歩道の真ん中で立ち往生してしまったとき、『もうすぐ信号が赤に変わりますよ』と声をかけてくれた方がいて、歩き出すことができました」
「電車に乗ろうとしたとき、『この駅は、ホームと電車の隙間が大きいので、気をつけてください』と教えてくれたので、安心して電車に乗れました」
「最近の駅は自動改札が多いので、どこから入ったらいいのか迷っていたら、『そこから3つ目の改札から中に入れますよ』と声をかけてくれた方がいました。特にラッシュのときなどはこういう声かけに救われます」
「声をかけるときには、「通りかかった者です」「この駅の駅員です」などご自分がだれなのかを伝えていただけると助かります。」

アイメイト使用者へのサポート方法
声でサポートする
横断歩道なら、「青ですよ」「もうすぐ信号が変わりますよ」「赤になりましたよ」などの情報を声で教えてください。駅のホームなら、「そのまま行くとホームの端っこですよ」「階段は逆方向ですよ」などといった状況が想定されます。ただし、危険を感じたときには、「危ない!」「ストップ!」など、大きな声で知らせてください。
危険が迫っていると感じたときでも、アイメイト(盲導犬)のハーネスに触ったり、後ろから押したり、体を抱きかかえたりすることは、新たな危険をうむ可能性があります。ときにはどうしてもそこまでしなければ危ないというケースもあるかもしれませんが、相手は目の前の状況に気づいていない人です。できるだけ無理のないように、声でサポートしてください。
方向や場所を教える
アイメイト使用者に方向を伝えるときは、その人の左後ろに立って、「前後左右」で方向や場所を示してください。「1時の方向に階段がある」など、時計の針の角度で方向を示すことも有効です。また、音や匂いなどの目標物も役に立ちます。
一緒に歩く
狭い場所などでアイメイト使用者を誘導して歩くときは、ハーネスを持っていないほうの手(右手)をあなたの左ひじ(もしくは左肩)につかまらせるようにしてください。
エスカレーターに誘導する
ハーネスを持っていないほうの手(右手)が、ベルトに掛かるように教えてあげてください。アイメイト使用者は、ベルトの傾きから降りるタイミングを判断することができます。