「アイメイト調査2020」の結果を公表しました
posted on 2020年3月27日
街のあちこちで、色とりどりの花を目にする季節となりました。
さて、「障害者差別解消法」の施行(2016年4月1日)からもうすぐ丸4年を迎えようとしています。
アイメイト協会では、全国の現役アイメイト使用者を対象にしたアンケート調査を2016年から毎年実施しています。本年も調査を行い、その結果を本日公表しました。
今回の調査結果からは、法律の施行から4年目にあたる2019年4月1日から2020年2月までの間に、全体の62.0%(57人)の人がアイメイト(盲導犬)を理由に「入店拒否」などの差別的な扱いを受けたことがわかりました。
同じ質問についてこれまでの調査結果を確認すると(回答者及び回答者数は異なる)、 2017 年3 月が 62.0%(75人)、 2018 年 3 月は 63.0%(75人)、 2019 年 3 月は 52.9%(45 人)でした。「東京オリパラ」を前に改善されていくことが期待されましたが、状況はほとんど改善しておらず、依然として多くの使用者が差別被害に遭っている状況が確認されました。
障害者差別解消法の目指す目標である、お互いを尊重する共生社会の実現の達成度合いについては、「さらなる取り組み」を求める声が8割以上になりました。
障害のある人もない人も互いに尊重し、支えあう共生社会を実現するために「東京オリパラ」後も引き続き注力していくべきことについても尋ねました。ハード面の整備である「都市や街づくりにおけるより一層のバリアフリー化」をおさえて、「教育を通じた障害者への理解促進」が最多(41人、44.6%)の回答となりました。
今回の調査結果の公表により、共生社会へさらに一歩近付き、だれもが共に、より暮らしやすい社会に発展していくことを目指しています。
調査の詳細は、調査報告書をご参照ください。
【報道発表資料】「全国アイメイト(盲導犬)使用者へのアンケート調査2020」結果公表(PDF)
「全国アイメイト(盲導犬)使用者へのアンケート調査2020」報告書(PDF)