「アイメイト調査2016」の結果を公表しました
posted on 2016年3月29日
このほど、アイメイト協会を卒業した全国の現役アイメイト(盲導犬)使用者を対象にしたアンケート調査を実施し、その結果を3月29日に公表しました。本調査は、「障害者差別解消法*」の施行(2016年4月1日)を目前に控え、同法の理念である差別の解消と障害者と健常者の「対話」に寄与することを目指して実施したものです。
アイメイト使用者を取り巻く社会状況はどのようなものなのでしょうか。
調査結果からは「あなたはこれまでに、アイメイト(盲導犬)を理由に嫌な思いをしたことはありますか?」との質問に対し、「ある」と答えた人がじつに 約 9 割( 8 9 2%)にのぼり、多くのアイメイト使用者が“嫌な思い(差別)”を経験していたことがわかりました。
また、「障害者差別解消法」に期待することは、「入店拒否、乗車拒否が無くなること」と「お互いを尊重する共生社会」という2つの意見が多くありました。他には「差別の解消」、「盲導犬に関する理解の拡大 」、「社会参加の促進 」など、様々な場面で の 法的なバックアップ に 期待が寄せられ ました 。
今回の調査結果の公表により、共生社会へさらに一歩近付き、だれもがともに、より暮らしやすい社会に発展していくことを目指しています。
調査の詳細は、調査報告書をご参照ください。
【報道発表資料】「全国アイメイト(盲導犬)使用者へのアンケート調査2016」結果公表(PDF)
「全国アイメイト(盲導犬)使用者へのアンケート調査2016」報告書(PDF)
*「障害者差別解消法」の正式名称は、「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」です。障害を理由とする差別の解消を推進することにより、すべての国民が障害の有無によって分け隔てられることなく、相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会の実現を目指して、2013年6月26日に公布されました。