連載 アイコがレポート! アイメイト協会を支えるボランティア家庭

繁殖奉仕 アイメイト協会を支えるボランティア家庭

さて、最初に紹介するのは、繁殖奉仕のご家庭です。ここでは、アイメイトの母犬もしくは父犬の飼育をしています。母犬も父犬もアイメイトになる資格がある犬なんですよ。今回は母犬の繁殖奉仕のご家庭を訪れました。なんとボランティアさんがご自宅で出産にも立ち会うんですって!

生まれたばかりの子犬たちは本当に小さくて、まだ目も見えていません。ずっと兄弟姉妹でくっついて眠っていますが、ときどき小さな声でミルクをねだっていました。母犬が近づくと、においでわかるんですね。もぞもぞと近くへやってきます。 

こんなに小さな子犬たちが、街で見かけるアイメイトのように大きくなるなんて、びっくり!

ボランティアさんは母犬と子犬の健康管理に気を付けながら、成長を見守ります。生まれたときは300グラム前後くらいだった体重も、2カ月経つと5キロほどに。成長とともにヨチヨチと歩きまわるようになり、兄弟姉妹と遊びながら、日々大きくなっていくんです。 

ちなみに、子犬たちの名前は、繁殖奉仕の家庭がつけるんですよ。現役のアイメイトと同じ名前にならないように協会がチェックしています。あと、街中で呼ぶときに周りの人の名前と重ならないように日本人の名前は避けるようにしているそうです。一度に生まれる子犬の数も多いので、名前を決めるときは迷ってしまいそうですね。

\繁殖奉仕家庭のI.K.さんに聞きました/

アイコ:どうして繁殖奉仕をされようと思ったのですか?
I.K.さん:もともと飼育奉仕をしていて、その後に繁殖奉仕をするようになりました。子犬がいる2カ月以外は、普通のペットと同じように母犬と過ごしていますよ。

アイコ:自宅で出産するんですね!
I.K.さん:初めて預かった母犬が出産したときは、すごく緊張しました。出産の瞬間は本当にドキドキしますけど、子犬たちが無事に生まれてくると感動します。約3時間ごとに母犬が授乳するので、隣の部屋で寝起きしながら見守っています。離乳食になるまでは目が離せなくて大変ですが、いろいろな経験ができます。

アイコ:色のついたリボンで子犬たちを見分けているのが可愛いです。
I.K.さん:大きくなると、だんだん顔や行動にも個性が出てきます。兄弟姉妹のなかでも、マイペースな子犬もいれば、ちょっと気が弱い子犬もいるんです。見ていると可愛くて仕方がないですね。2カ月経つと協会の方が迎えに来てくれるのですが、無事に飼育奉仕のご家庭にお渡しできることにホッとします。

2020年12月21日公開